永田昌民設計スクール 第2回「敷地の見方&完成物件見学」
2011年 03月 11日
みなさん、こんにちは。なかしずです。
昨日、永田昌民設計スクール第2回が開催されました。
その報告をしたいと思います。
今回のテーマは、「敷地の見方(実地)&完成物件見学」。
永田さんの自邸「下里の家Ⅰ」とA邸「下里の家Ⅱ」を見学しながら
レクチャーしていただきました。
まずは、アプローチについて
今回は、たまたまどちらも旗竿敷地です。
永田さんの自邸は「5×緑」を使った緑道になっています。
「5×緑」について くわしくはこちら
「下里の家Ⅰ」
のアプローチ
竣工当時の様子
昨日の様子
「5×緑」のワイヤーはもう見えません。
東久留米の家から移植された日本在来種の植物が
たくさん植えられていて、歩くのがとても楽しい!
「下里の家Ⅱ」
のアプローチ
こちらも緑の先に落ち着いた玄関ドアがあります。
永田さんは「玄関は家の顔。人を迎え入れる場所だから頑丈さ、重厚感がほしい。
できれば木がいい。理想は厚み60mmくらいの無垢板。」と、おっしゃいます。
植物が人に季節の移ろいを感じさせてくれ
そして、木製玄関ドアがどっしりと訪れる人を迎えてくれます。
とても豊かな気持ちになります。
続いて、開口部の取り方について
「下里の家Ⅰ」の開口部です。
木製一枚引込戸を開け放つと解放感が生まれます。
TV後ろの壁の中にそれぞれ引き込まれているのですが
木製建具だからこそできる技です。
居間食堂より
庭を見る
次は「下里の家Ⅱ」の居間食堂です。
右手側、庭に面して全開口木製建具があります。
畳敷きで視線が低いのに加え、スキップフロアの半地下レベルにあるため
地面がとても近く感じます。虫や鳥の気持ちが少しわかるような気分です・・・。
左手側には台所のカウンターが見えています。
居間食堂
座卓の高さは320mm
台所
そのカウンター越しに庭へと視線が抜けます。
台所カウンター
より庭を見る
永田さんは「居心地のよい場所」を食卓を中心にしつらえることが多いそうです。
「食卓は家族が集まる場所、ご飯を食べながら外の季節を感じ
ペンダント照明(白熱灯)のあたたかなあかりを囲んでほしい。」
とおっしゃいます。
そして、ふっと見上げた時に庭が見えるよう、台所は庭を向けてつくるそうです。
建物だけでなく、そこで繰り広げられる生活を想像できる感性そのものが
「設計」なのだと思い知らされます。
庭
実は、約7年前、この「下里の家Ⅱ」の実施設計図作成を担当させていただきました。
当時は無我夢中で図面を書きましたが
今になって、永田さんの言葉の意味、図面の意味がじわじわ伝わってきて
本当に貴重な経験だったと実感しています。
次回の永田昌民設計スクールも楽しみです!
それでは、また 来週。
※お知らせ
aibaTVにて
永田昌民設計スクール第2回「敷地の見方(実地)&完成物件見学」
講義の様子が録画放送されます。是非ごらんください。
3月18日(金)12:00~15:00
aibaTVはこちらから
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【AIBA tv】N設計室・永田昌民設計スクール
インターネット配信(USTREAM)で設計スクールの動画を見ることが出来ます。
くわしくはこちら→ http://www.aibaeco.co.jp/info/#i353
●第1回:2月10日(木)『永田さんの設計の考え方』(OMやパッシブについての考え方)
●第2回:録画放送3月18日(金)PM12:00頃より『敷地の見方・完成物件見学』(永田さんご自宅・A邸)
●第3回:4月14日(木)AM9:30からPM12:30『施主インタビューの仕方 プレゼンの仕方』
●第4回:5月12日(木)AM9:30からPM12:30『現場管理について 現場の見方』
●第5回:6月 9日(木)AM9:30からPM12:30『図面についての考え方』
●第6回:7月14日(木)午後開催『設計課題プレゼン 設計批評』
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昨日、永田昌民設計スクール第2回が開催されました。
その報告をしたいと思います。
今回のテーマは、「敷地の見方(実地)&完成物件見学」。
永田さんの自邸「下里の家Ⅰ」とA邸「下里の家Ⅱ」を見学しながら
レクチャーしていただきました。
まずは、アプローチについて
今回は、たまたまどちらも旗竿敷地です。
永田さんの自邸は「5×緑」を使った緑道になっています。
「5×緑」について くわしくはこちら
「下里の家Ⅰ」
のアプローチ
竣工当時の様子
昨日の様子
「5×緑」のワイヤーはもう見えません。
東久留米の家から移植された日本在来種の植物が
たくさん植えられていて、歩くのがとても楽しい!
「下里の家Ⅱ」
のアプローチ
こちらも緑の先に落ち着いた玄関ドアがあります。
永田さんは「玄関は家の顔。人を迎え入れる場所だから頑丈さ、重厚感がほしい。
できれば木がいい。理想は厚み60mmくらいの無垢板。」と、おっしゃいます。
植物が人に季節の移ろいを感じさせてくれ
そして、木製玄関ドアがどっしりと訪れる人を迎えてくれます。
とても豊かな気持ちになります。
続いて、開口部の取り方について
「下里の家Ⅰ」の開口部です。
木製一枚引込戸を開け放つと解放感が生まれます。
TV後ろの壁の中にそれぞれ引き込まれているのですが
木製建具だからこそできる技です。
居間食堂より
庭を見る
次は「下里の家Ⅱ」の居間食堂です。
右手側、庭に面して全開口木製建具があります。
畳敷きで視線が低いのに加え、スキップフロアの半地下レベルにあるため
地面がとても近く感じます。虫や鳥の気持ちが少しわかるような気分です・・・。
左手側には台所のカウンターが見えています。
居間食堂
座卓の高さは320mm
台所
そのカウンター越しに庭へと視線が抜けます。
台所カウンター
より庭を見る
永田さんは「居心地のよい場所」を食卓を中心にしつらえることが多いそうです。
「食卓は家族が集まる場所、ご飯を食べながら外の季節を感じ
ペンダント照明(白熱灯)のあたたかなあかりを囲んでほしい。」
とおっしゃいます。
そして、ふっと見上げた時に庭が見えるよう、台所は庭を向けてつくるそうです。
建物だけでなく、そこで繰り広げられる生活を想像できる感性そのものが
「設計」なのだと思い知らされます。
庭
実は、約7年前、この「下里の家Ⅱ」の実施設計図作成を担当させていただきました。
当時は無我夢中で図面を書きましたが
今になって、永田さんの言葉の意味、図面の意味がじわじわ伝わってきて
本当に貴重な経験だったと実感しています。
次回の永田昌民設計スクールも楽しみです!
それでは、また 来週。
※お知らせ
aibaTVにて
永田昌民設計スクール第2回「敷地の見方(実地)&完成物件見学」
講義の様子が録画放送されます。是非ごらんください。
3月18日(金)12:00~15:00
aibaTVはこちらから
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【AIBA tv】N設計室・永田昌民設計スクール
インターネット配信(USTREAM)で設計スクールの動画を見ることが出来ます。
くわしくはこちら→ http://www.aibaeco.co.jp/info/#i353
●第1回:2月10日(木)『永田さんの設計の考え方』(OMやパッシブについての考え方)
●第2回:録画放送3月18日(金)PM12:00頃より『敷地の見方・完成物件見学』(永田さんご自宅・A邸)
●第3回:4月14日(木)AM9:30からPM12:30『施主インタビューの仕方 プレゼンの仕方』
●第4回:5月12日(木)AM9:30からPM12:30『現場管理について 現場の見方』
●第5回:6月 9日(木)AM9:30からPM12:30『図面についての考え方』
●第6回:7月14日(木)午後開催『設計課題プレゼン 設計批評』
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by sekkeibu | 2011-03-11 09:35 | 中静 紗結里