15回桐陰建築会 F.L.ライトの遺伝子 遠藤新、遠藤学氏から学ぶ(1)

こんにちは、仲田です。先日は私の地元、東久留米市内にある「自由学園」に行ってきました。

建築を知る人ならその校舎郡が織り成す建物全てが名建築。と言っても過言ではないほどの美しさで有名、ご存知「自由学園 東久留米キャンパス」です。

西東京市との境、ひばりが丘駅から徒歩で西へ5分ほど行くと閑静な住宅街が広がりさらに5分ほど行くと正門に到着します。

ここで建築に携わる私の母校の同窓生の集まり「桐陰建築会」が開かれました。
数年ごとに開かれており、今年で15回目です。

先輩の袴田喜夫さんが3年がかりで改修計画に携わっていることから見学させてもらえました。
ナビゲーターはその袴田先輩と自由学園の施設担当をされている建築家の宮井昭隆氏。
遠藤ワールドを皆さんも少し楽しんでください。

正門の前に集合しました。
門構えや垣根も低くて圧迫感がありません。
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では、構内へ。
進むとそのキャンパスは広大です。
のびのび恵まれた敷地に悠然と構える教室や講堂郡、ゆとりを感じます。
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こちらは初等部の教室群。
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教室は綺麗なシンメトリー、中央がホールです。
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目白キャンパスには言わずと知れた、F.L.ライト作品の明日館が現存しておりますが、こちらは愛弟子の遠藤新、の作品群です。
下屋の軒裏コーナーは放射状に広がるデザイン。技が隠れております。
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改修は極めてオリジナルを残した形で実施されていました。改修箇所は実は相当面積あるのですが実にうまく目立たないように進められていました。説明を聞かないとどこを改修したかわかりません。でもしっかり現在の基準法に準じて耐震を含めた大規模改修がほどこされていました。今回の改修計画で設計を担当された袴田さんの精神力とその人間力には思わす感服です。
こちらは順路途中から遠方から見た女子部の体操館です。
とても美しい姿だと思いませんか。ん~、うなるばかりで・・
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その体操館を右手に見ながら進むと現れる素敵な白い建物、こちらは図書館です。
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F.L.ライトと遠藤新という偉大な建築家を志に持つ遠藤楽氏によるものです。
エントランスから入ってすぐの受付ホールの天井高さはとても低いですがその先の開架書庫や閲覧コーナーは一気に吹き抜けており、そのコントラストに息をのみます。皆さんも実際に見られることをお勧めしますが、ディテールからは、設計に対する意気込みと学園に対する深い想いを感じることができました。忠実にライトを再現しております。また、今回の改修では、採光による明るさ、蔵書の収容力の2倍確保、温熱環境、生徒のアクセス方法などが格段に改善されています。
書庫が建物のセンターに立体的に計画されている実に斬新な設計の建物なのです。

こんなすばらしい環境と理念のもと、学生生活を送れる生徒さん達は実にうらやましい。
ついつい我が母校のと、規模の違いは致しかたなしとしても、建物への「愛情」の違いを痛感してしまいました。
次回は学園長のお話の模様なども紹介したいと思います。
ではまた。
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by sekkeibu | 2010-11-22 11:14 | りきいし  

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